こんにちは、ハセハセです。
先日、ケーブルテレビを見ていたら、エイプリル・ソルジャーズっていう映画がやってまして、
映画の内容は、ナチスの侵攻に立ち向かうデンマーク軍の話なんですけど、作中でいよいよ敵(ナチス)が攻めてきそうだ、ということで兵士に実弾が配られるんですね。
その配られる携行弾数が、
一人20発
なんですよ。
一人20発ですよ、考えられますか?
「うーん、やっぱノーマルマグだと80発だから多弾マグ1本は持っておきたいよね!」なんて言ってる場合じゃ無いんですよw
ノーマルマガジン(スプリングマガジン)はいいぞ、な話。 - ハセハセミリタリー (hatenablog.com)
あ、エイプリル・ソルジャーズはとても面白いので興味を持たれた方は是非見て下さい。
聞いた話ですが、現行のシールズとかの1回の作戦行動で携行するマガジンが、7本だそうです。(あくまでも聞いた話なのでどこまで本当かわかりませんが)
M4系のSTANAGマガジンなら1本当たり30発なので、合計で210発です。このくらい携行してればまぁ、何とか行けるかなって気はしますけど…。(実際の戦闘なんかしたこと無いだろお前!というツッコミはこの際無しでw)
ちなみに、M1ガーランドという超有名なバトルライフルがあるんですが、
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このライフルは歩兵用の小銃としては全面的に採用された最初の半自動(セミオート)小銃です。
このM1ガーランドが採用されるに当たり、半自動(セミオート)の技術的な面も大変だったのですが、実はセミオートにしてしまうと「弾薬の供給が追い付かない」という方が問題だったそうです。なので、M1ガーランドは大量生産の手法を確立していたアメリカだからこそ配備できた銃とも言えるんですね。
たかだか装弾数8発のセミオートライフルですら兵站能力が無ければ採用出来なかったわけですから、昔の戦場では弾一発の重みは大きかったんでしょうね。
そんな昔話をしていると、じゃあ火縄銃の時はどうだったんだろ?とか思ってしまいます。んで、ウィ〇ペディアで調べてみたところ、実際の携行弾数が何発くらいという記述はなかったんですが、色々面白い事が書いてありまして、発射速度(銃口初速じゃなくて、どのくらいの速さで連射できるか)が、
「熟練した者で、20秒に1発」
なんだそうです。
「ハイサイだから秒間20発超えるし、制圧力サイコー!」とか
「いやー、やっぱDSGだとハンパねぇわー!」とか
言ってる場合じゃないですよねw
20秒に1発なんですから…。(1秒に20発じゃないですよ)
なので皆さんもご存じの通り、織田信長なんかは鉄砲隊を3つに分けて、順番に撃つことで火縄銃の欠点である「発射速度」を補ったわけです。
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そして時は移ろい現代になると、20秒で1発だった銃は、
毎分4000発(秒間67発)という驚異的な発射速度までに進化を遂げます。この辺になると、発射速度に給弾スピードが追い付かない、(M1ガーランドの兵站の話ではなくて、給弾の速度の話)とか、銃身の過熱(なので銃身を6本にして熱を1/6に分散させる)のほうが問題になってくるみたいですね。
M134ミニガンが出てきたついでに、以前、百里基地の航空祭に行ったことがあるんですが、
そこで、VADS(Vulcan Air Defense System) が展示されていました。これはM61バルカン(口径20㎜の航空機関砲)をベースに対空機関砲にしたもので、百里にも基地防空の用途で配備されています。
このVADSなんですが、銃口を正面から見ると、6本の銃身が正六角形ではなくて、少しいびつな六角形になっています。で、そばにいた説明員(自衛官)に、
「これ、銃身の配置がいびつだけどなんで?」って聞いたら、
「これは、あえてこのような配置にしていて、こうすることで適度に弾丸が散らばって弾幕を張れるんです。」
という答えが返ってきました。
へえー!そうなんだ!ってすごい感心した覚えがあります。
で、さらに、
「一回の作戦行動で弾薬は何発くらい携行するの?」と聞いたら、
途端に厳しい表情になって、
「それはお答えできません!( ー`дー´)キリッ!」
ってなって、「おお、さすが国を守る自衛官だ。」って感心しました。まぁ、確かに今思えばそんな作戦行動上の情報をペラペラ話していいわけないですよね。
あの時の自衛官の方、すいませんでした。この場を借りてお詫びいたします。ごめんなさい。
えー、とまぁ、とりとめのない話を延々と繰り広げてしまいましたが、こういう事を考えていくと、
実際の戦闘って大変なんだろうな。
って思います。実弾を携行するってなれば当然重量は嵩むし、その割には撃てる弾数は限られているし・・・。
そういう事に想いを馳せたときに、是非サバゲーでやってみてほしいのが、
リアカン(リアルカウント)です!
リアカン(リアルカウント)やってみた! - ハセハセミリタリー (hatenablog.com)
詳しくはリンク記事にも記載しているのですが、リアカンとは実際の携行弾数と同じ弾数で戦う(サバゲーする)ことです。だから米軍現用装備ならライフルのマガジンには30発装填して7本、ハンドガンも同様に実銃と同じ弾数だけ装填します。
一見ハードル高そうに見えますが、実際にやってみるとそんなに弾切れ起こさないし、リアカンにすることで必ずマグチェンジするし、何より実際の戦闘だとどのくらいでマガジンが空になるのか、が感じられてとてもいい経験になると思います。
というわけで、携行弾数ってテーマで書き始めて、火縄銃に行って、対空機関砲に寄り道して最後はリアカンの話になっちゃいましたが、(あながち間違ってないけど)まあ、ハセハセミリタリーなのでこういう事もあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
M1ガーランドをたっぷり楽しみたい時の映画はこの辺↓ですかね。M1カービン、トンプソンなんかも出てきます。
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こっちも戦車メインの映画ですけど、M1カービンでてきます。ブラッドピットが演じるウォーダディーが、鹵獲したStg44を使ってるのが興味深い。
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